ライト、ついていますかー問題発見の人間学ー

みんなは今、問題かかえていますか?

この本は、一言で言うと問題の解決法ではなく、問題そのものの定義について考えている。
研究室の後輩に借りた本だけど、自分でも買おうかな。

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

もやもやしている問題を正確に定義してあり、頭の中で整理される感じがした。


序文
このつかみがすごい!いっきにこの本に引き込まれる。この本の内容を4行で表している。この本は、問題を解決することでまた
問題が生まれる、てことはそれは問題の解決方法ではない。では、ほんとに本当の問題を理解しているの?、解く必要あるの?、誰の問題なの?ということが書かれている。
問題 誰も序文なんて読まない
解答 序文を第1章と呼んだらいい
解答によって作り出された新問題 第1章はたいくつだ
解答 第1章なんかやめて、第2章を第1章と呼んだらいい


何が問題か?
まずは
問題を抱えているのは誰か?
そして、自分だという人には
あなたの問題の本質は何ですか?
とたずねる。すると、それが自分が抱えている問題なのか、分かる。たとえば、二人以上が自分の問題と認識していたら、いったいその問題は誰の問題になるのか?


問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
この定義にそって、問題を考えてみる。すると、何万何千個も自分が問題を抱えていることがわかる。そして、問題を抱えているにも関わらず、それを問題として認識していないことも分かる。たとえば、『今、ちょっと足が冷たい』、これは変人以外冷たいのを望まないので、問題と考えられる。しかし、人はそれをしょーがないことだと処理してします。この事を筆者は、感受性が低いと言っている。

感受性を高くしろ!そしたら問題は次々に出てくる!と、これは俺の言葉です。

教訓その一 ユーモアセンスのない人のために問題を解こうとするな。



問題は何なのか?
教訓その二 人の解決方法を問題の定義と取り違えるな
プログラムで400万以上のパターンを計算し、解くことが一般的な時、【400万以上のパターンをプログラムで、いかに早く解くか】を問題の定義と勘違いするなってこと。よーするに、何が問題なの?
教訓その三 人の問題をあまりにやすやすと解いてやると、人は本当の問題を解いてもらったとは決して信じない
教訓その四 結論に飛びついてはいけないが、自分の第一印象は無視するな
教訓その五 正しい問題定義が得られたという確信は、決して得られない。だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない



問題は本当のところ何か?
教訓その六 問題によっては、それを認識するところが、一番むずかしいということもある
教訓その七 キミの問題理解をおじゃんにする原因を三つ考えられないうちは、キミはまだ問題を把握していない
教訓その八 キミの問題定義を外国人や盲目や子供について、試してみよう。また、キミ自身が外国人や盲目や子供になってみよう
これこそ、コンサルタントの存在意義。第三者的な目線です。これは極端だけど。
教訓その九 問題文をどう変えたら、解答を帰ることができるだろうか?



それは誰の問題か?
教訓その十 他人が自分の問題を自分で完全に解いているときは、それを解いてやろうとするな
教訓その十一 もしそれが彼らの問題ならば、それを彼らの問題にしてしまえ
教訓その十二 もしある人物が問題に関係があって、しかもその問題を抱えていないなら、何かやってそれをその人の問題にしてしまおう
教訓その十三 もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方が、ごちゃごちゃ言うより有効なのだ



問題はどこからきたか?
教訓その十四 問題の出所はもっともしばしばわれわれ自身の中にある
教訓その十五 世界には2種類の人間がいる。仕事をする連中とほかの連中に仕事をさせる連中だ
俺は思う!絶対に後者だ。間違いない。日々、頭いい人を使うためにはどーすればいいか考えている。それこそ俺が社会で生きる道。
教訓その十六 誰がこの問題をよこしたのか?それは私をどうしようというのか?



われわれはそれを本当に解きたいか?
教訓その十六 ちょっと見たところと違って人々は、くれといったものを出してやるまでは何がほしかったか知らぬものである
教訓その十六 あとから調べてみれば、本当に問題を解いて欲しかった人はそんなにいないものだ
州の支払い総額をプログラムで計算した時、1セントの誤差があった。しかし、それは少数点の問題であったので、それを説明した。しかし、1セントでも誤差は許されない、プログラムを直せとプログラマーは言われ、プログラマーのとった行動は。。。。。年に10回しか計算しないってことなので、1ドルを渡した。

『これで10年間は、誤差はないですね』

なんてユーモアだ!!!!



このblogの問題点:太線が見にくい
解答:直すのに時間がかかるので、慣れれば問題ない
解答によって作り出された新問題:じゃ、初見の人はどーするのか?
解答:なら読まなきゃいい、俺のblogだ
というのは冗談ですが、こんな感じの本です。おもしろかったーーーー